小さな木 あるがままに子育て
野村直子さんの著書
『小さな木 あるがままに子育て』
という書籍のご紹介です。
中身はもちろんのこと、北欧テイストのイラストもとても素敵です。
“自然の中での保育・子育て”を実践してきた野村さんが
こどもの成長を1本の木に見立て、成長に応じて変化する親の心持ちや
子どもの気持ちを描いています。
親が望んでいることと、子どもの人生は、
必ずしもイコールではありません
帯に書かれたこの一文、
私にはとても刺さるものがありました。
日々胸の中に常に留めていることでもあります。
つい良かれと思って必要以上に
手をかけてしまう時、ありませんか。
親は子どもの失敗、傷つく姿を見たくないものです。
でも必要以上に手をかけすぎると盆栽のようになってしまう。
一見とても立派に見える盆栽。
でもそれは枝を切りそろえたり形を整えながら
コントロールして作られた美しさ。
手をかけるのをやめた瞬間、朽ちてしまいます。
親の願うものとは違う方に枝が伸びたとしても
盆栽のように綺麗な形を作るためのコントロールをせず
見守り、尊重し、愛情という水を注ぐ。
子の育ちは、
大人の修行が並行して必要になります。
でもそれは決して、大人がただ我慢をするとか
自分を犠牲にすることとは違います。
大人も自分の心を大切にしながら
ネガティブな気持ちも、あるがままに受け止める
そうして子も親も育っていくのだと
「覚悟」の提示と共に、大きなあたたかさも届けてくれる1冊でした。
親と子がポジティブにかかわる時間と場所。
子どもが主役だけど、その親にとっても心がほぐれる時間と場所。
親子、家族、地域がつながる時間と場所。
子どもの好奇心と探究心に意識を向けながら
大人も一緒に表現する時間と場所。
ぷれいふるは、そんな場づくりを目指して活動しています。