自立•主体性を育む「かかわり遊び」

1歳児クラスの「かかわり遊び」のご紹介。

私たち大人もきっとみんなやったことのある、握った拳の片方に物を忍ばせ
「どーっちだ?!」と当てっこする遊び。
この遊びを歌にのせて行います。

“間違えたくない” “失敗したくない”
そんな気持ちが強くなって選べない子もいます。

「当てられなくても大丈夫だよ。」という声がけと共に、初めは分かりやすく鈴など音の出るものを忍ばせて…

「どっち どっち どっち どっちかな♪」と歌いながら選んでもらいます。

当てっこゲームの次のステップは、2つの果物の絵を見せたり、2種類の色の積木で好きな方を選んでもらいます。

初めて行う時、どちらかを選べず、中には両方を取る子もいます。
そんな時は「どっちも好きなんだね!」と子どもの行為を受け止めながら繰り返し遊んでみます。

そのうち、両方に伸ばそうとした手を自分で引っ込めて1つだけ選ぶようになります。
自分の気持ちをしっかりとコントロールしている証拠です!

「どっち?」は簡単なようでいて強い意思が必要な自立、主体性を育むかかわり遊びです。

【自分で考えて、選ぶ】という行為は、大人も「自分の意思で選ぶ」というのが場合によってとても難しいことがありますよね。

人生は常に取捨選択の連続で判断力、スピードを求められます。
そして、その決断に自分が納得できていること、というのも重要なポイント。

大きくなってから急にできるわけではありません。
小さい頃からシンプルなことから何度も経験させてあげることで体得できます。
そして強い意思を持つためには、心の土台がしっかりあることが必須です。
リトミックでは遊びながらその経験を蓄積していきます。

遊びの中で子どもの主体的な意思を引き出し、子どもは尊重され、認めてもらうことで、心の根っこである自己肯定感も育まれていきます。