リズムステップ〜2歳児クラスの様子〜
ステップと音楽の調和を体感するリズムステップの活動。
年齢と共に内容や狙いはもちろん変化していきます。
1歳児では「歩く」という行為をようやく体得する頃。
自分のステップに音楽が合わさってくる形で、動きと音が合うと楽しい!心地いい!と感じる経験を重ねます。
2歳児になると秩序や規則性が発達していく年頃になるので、音楽の中でもそこに意識を向けるような活動が増えてきます。
リズムステップでは、“均等な速さで歩く”(ビートの感覚)がそのひとつです。
ビートに乗って動く体験を重ねることで、それが心地よいと感じる心を育む活動です。
できることを目指すのではなく、心地よいと感じれば子どもたちは自然と均等なステップを踏み出します。
リトミックの活動は心と体を調和させていく人間教育。
特に赤ちゃん〜幼児さんは思考よりも前に、感覚的体感の経験がとても大事な時期です。
教え込まなくても、自ら「こう動きたい!」という表現につながること。
一人一人の成長に寄り添った形で、秩序や規則性を、体を動かすことで感覚的に知っていくこと。
その体験が後々の思考が発達していく時の土台となるはずです。
そして活動内容以外の場面でも心動かされる瞬間が沢山あります。
何度もやりたい気持ちを自制しながら「次どーぞ!」と言って譲り、順番待ちをし、お友達の様子をしっかりと見て、「じょうず〜!」と拍手を送り合うのです。
こうした子ども達自身の内側から溢れる主体的な行動が沢山見られ、そして親御さまのあたたかな眼差しが全てを受け入れる雰囲気を作っていて本当に毎度毎度、素敵な時間を過ごさせていただいています。
ちなみにこちらの活動を行ったレッスンの後、親御さまからとても嬉しいメッセージをいただきました。
水たまりの手前で立ち止まり、♪まっててね~まっててね~…と自分で歌い、バシャバシャと水の中を歩いていました。
リトミックが生活と結びついていて、水の音が先生のピアノなのかなと感じました。
毎回幾たびに新たな一面や成長を見ることができ、レッスン以外でもリトミックと繋がる姿が見れて楽しいです!いつもありがとうございます♪
リズムステップの活動が帰り道のあそびに発展していた様子を聞いて、私が目指す“暮らしの中に息づくような日常生活に直結する音楽活動”というものが、少しだけ形になっているのかなと実感できました。
雨の中小さなお子様を連れての習い事は決して楽ではないはずなのに、このようなメッセージをいただけて感謝でいっぱいです。