わかる≠できる〜「認知・理解」から「行動・表現」へ〜

「認知・理解」→「行動・表現」の間には大きな壁があります。

子どもに限らず大人だって、分かったからと言ってできるとは限りません。

理解したことを、自分の思う通りに行動に移し表現する力。

リトミックでは即時反応を始め、環境や仕掛けによって、壁を突破し、その力を自然と引き出していきます。

リズムステップのボードの道では、途中でジャンプなどのイレギュラーな動きを作ることで、ただステップを踏むだけではなく、判断力と共に強い意志による自身の体のコントロールを促します。

「フープのところでジャンプ」というルールが理解できても、それをその通りに自分の体を動かすことは2歳児さんにとってはまだまだ難しいこと。

何度も経験を積み重ねることで、感覚と思考を結びつけて、自分の中で振り返りと修正を行いながら、いつしか「思ったことを思った通りに表現できる」ようになります。

ボードの道が大好きな生徒さん。
普通のステップだけだったボードの道からフープが入った少し難しい道になっても、何度も挑戦していました。

自分で考えて、自分で修正して繰り返すその挑戦の連続の先にあった自己有能感は、確実に彼の心の栄養分になっているはずです。

うまくいっても、うまくいかなくても
「やってみたい!」という意欲と共に
自然と学びの姿勢へ向かうことのできるのが、リトミックの醍醐味と感じます。

彼らの持つポテンシャルと可能性と、ふとした時に引き出される力にいつも心動かされています。