地域と協働しながら豊かな今と未来を作る

地域に根ざし、暮らしに息づくような音楽活動によって、子育て支援や多世代交流、地域活性化など社会的な貢献をしていきたいという思いでこれまで10年ちょっと活動を続けてきました。
近年はより一層その思いは強くなり、今年は杉並子育て応援券事業やプラネタリウム公演を始め、市のまちづくり条例に拠る地域にひらかれたコミュニティスペースでの親子コンサートの開催、児童館リトミックに児童館コンサート、公益財団法人や生涯学習推進センター関連の催しへの参加など、地域とつながりの深い場所や組織との関わりや事業展開を心がけて動いています。

ぷれいふるは「親と子と地域がつながる0歳から通えるお教室」というコンセプトを掲げていますが、やはりどんなに強い思いがあっても、個人でできることは限られていて、そしてちっぽけだったりします。
事業存続のためには資金も確保しないといけないので、普段コンサートやリトミックに馴染みのない方、躊躇して参加に踏み切れない方にこそ、もっと気軽に参加してもらいたいと思っても、安価で試してもらうことは難しく、そして自分の事業を周知していくことも経費や労力がかかるため自分が主催する形ではなかなか実現できないのが現実です。
だからこそ、他の誰かと協働することが必要だし、それによって様々な化学反応が起きたり、豊かな今と未来を作るための種まきとなればいいなという思いがあります。

プラネタリウム公演や児童館リトミック、児童館コンサート、生涯学習推進センターや公益財団法人が中心となった催しは、無料〜数百円という低価格で提供することができるのがとても魅力的で、そして個人の力では行き届かない所にも事業の存在を周知することができます。
コンサートやリトミックが好きな方々はご自身でどんどん情報を掴み足を運んでくれますが、そうでは無い層の方々にも暮らしの身近な場所で催しのお知らせを目にしたり手に取れること、そして試しに行ってみようと思える価格であることによって様々な方が集まり、そこで生まれる交流や新たな体験など、巻き込む力も範囲も大きくなり、地域活性化や子育て支援、多世代交流への一歩につながっていく貴重な機会です。

児童館リトミックではおじいちゃん、おばあちゃんと孫で参加してくださったご家庭があり、プラネタリウム公演でも3世代でご鑑賞されていたご家庭を見かけましたし、生涯学習推進センター関連のコンサートでは、0歳からシニア層まで幅広い年齢層のお客様にご来場いただきました。
そのような光景を目の当たりにできたことに加えて

  • リトミックの時間が上の子とコミュニケーションを取る大切な時間になりました。
  • リトミックが生活と結びついて日常的にアプトプットされるのが楽しいです。
  • プラネタリウムでの鑑賞をきっかけに、子どもがプラネタリウム自体にも興味を持ち通うようになりました。
  • 公演後はその話題で持ち切りで家族の会話が弾みました。
  • 子どもがピアノを続けるか悩んでいたけど「やっぱり頑張る!」と言っており鑑賞体験を通じて子どもの心が前向きになり意欲が芽生えました。
  • 私が忘れていた世界と言いますか、子どもも夢中になれる本物の世界で、本当に素晴らしくて涙が出ました。

このようなありがたいメッセージをたくさんお寄せいただき、少なからず、関わってくださったご家族の中では、音楽がコミュニケーションツールとして人々をつなぐ役割と機能を果たし、心に彩りをもたらしたり、暮らしに豊かなあそび(余白)をもたらしていることを実感しました。
同時に「親と子と地域がつながる0歳から通えるお教室」であるためにも、改めて地域との協働をこれからも大切に育んでいかなければならないなと感じています。
子どもたちを始め、大人にとっても、豊かだなと感じられる今と未来を作るために、草の根運動にはなりますが、社会の中での自分の役割、自分にできることを模索しながら進んでいきます。