「小さな成功体験」見逃していませんか?
人見知り場所見知りが人一倍激しい我が家の長女。
体操教室は親と離れてスタジオに入る前に大泣き。
スタジオでは端っこに座って見ているだけ。
幼児教室では椅子に座るどころか
机の下に潜り込んでしまったり
質問されても何一つ答えずだんまり。
通い始めて数ヶ月はそんな状態でした。
本来の目的のことがなかなか出来ず
親がやきもきしてしまう…
このようなお子様、少なからずいるのではないかと思います。
もしかしたら私たち大人は自分の中の
「これくらいできて当たり前」という感覚をもとに
目の前の子どもを見てはいないでしょうか?
「こんなことはできて当たり前」
という親側の感覚をまず手放し
できていることは全て子どもの成功体験!
ということに気づくこと。
それは親が子どものありのままを肯定的に受け入れて
ポジティブにかかわる一歩になります。
我が子の例だと
泣きながらでも何もできなくても
スタジオに行けたら
「スタジオまで行けたね」
返事や答えを口に出せなくても
先生の話を聞いていたら
「お話をちゃんと聞いてたね」
一言でも、小さな声でも
なにか言うことができたら
「声に出して言えたね」
大人からすると小さすぎるかもしれないけれど
そんな小さな成功体験を見逃さずに
認める言葉を地道に伝え続けて積み重ねることが
子どもの自己肯定感の育みとなり
やがて自分を信じて挑戦する意欲が芽生え
少しずつ少しずつ、でも確実に
出来ることが増えていきます。
そのためには
小さなことに対して感動できる親自身の
「感じる心」を育むこともまた大切なことです。
小さな成功体験を見逃さずにキャッチするためには
小さなことに感動できる「感じる心」が必要不可欠。
どんなに小さな成功体験でも
親がそれに対して素直に感動するからこそ
その気持ちを子どもに伝えることが出来ます。
「できる」か「できないか」という結果だけを求めずに
挑戦という種をまき続け
肯定的な姿勢と愛情という光と水を注ぎ続けることが
親ができる精一杯のつとめであり
無償の行為だと考えています。
小学校受験を控えている我が家の長女は
この春初めて模試を経験しました。
人見知り場所見知りが人一倍激しい彼女が
スタッフの方に受け渡す際
「おはようございます!」とご挨拶をして
スタスタと教室の中に入っていく姿は
長年の様子からは別人のようでした。
「緊張するもんね、泣いても平気だよ」
という肯定的な姿勢と同時に、
「この子はナイーブだからこんな緊張を強いられるような場は向いてない」
と決めつけて経験の機会を摘み取らずに
挑戦し続けることも大切なことなんだと
私自身も強く実感しています。