リトミックのレッスンでは生活習慣や季節の行事など、暮らしの身近な事を題材に取り組む中で、子どもたちが自然とそれらを学んでいくような、日常生活に直結した音楽活動を目指しています。
五感で感じたことを、頭でよく考え、体全体で表現するリトミックでは、音やリズムで遊びながら、知らない言葉、知らない景色と出会い、即時的な対応や忍耐力や記憶力、表現力などを総動員して活動します。
リトミックの活動を通して、子どもたちの知的好奇心を刺激して、興味や学びの間口を広げるきっかけを作り、生きる力の土台を育めたら、とても豊かな人間教育になると私は考えています。
様々な価値観、多種多様な思考、グローバル化、そしてテクノロジーの急速な進化、、
激動の時代を楽しく生き抜く力のキーワードとなるものが[主体性]ではないでしょうか。
家族を始め保育園や幼稚園、習い事など暮らしの中の様々な場面で「あるがままの自分」を認めてもらえる経験が蓄積されること。
その経験の蓄積が栄養分となって子どもたちの自己肯定感は高まり、主体性は伸びていくものです。
主体性とは、単にやりたいことをやりたいままに我を通すことではありません。
自らの個性を活かし
他者の個性を尊重し
秩序の和の中で表現(行動)すること。
リトミックの活動は、音に反応して自分の感じた通りに体を使って表現します。
決まった振り付けはありません。
子どもたち一人ひとりの「個性」が認められ、そしてまた自分とは違うお友達の「個性」の存在に気づき、知り、認めあうことが大前提の活動です。
それぞれの個性が共存し、社会という集合体を作っている世界の縮図のようなものだと思うのです。
ぷれいふるの考える[個性]とは、子どもたち一人ひとりの「あるがままの表現」をことをさします。
聴いて、感じて、自分で考えて、自分なりの表現をする
リトミックの活動はまさに未来を担う子どもたちが、楽しく人生を歩むための力の土台づくりとなるものであり、音楽活動を通して主体性や社会性が育まれていく時間です。
今は多様性の時代です。
自分の価値観と他者の価値観の違いを素早く敏感に気づくことが出来て、かつ自分の考えを軸に柔軟に対応ができる。
そして周りを巻き込んで行動していく。
そんな人を、社会は求めていると強く感じます。
他者という「個」の存在を認めながら、自分という「個」の存在を、集団(社会)という「和」の中でどのように活かしていくか。
その力を持つ人こそ、激動の時代を楽しく生き抜くことができるのではないでしょうか。
子どもたちが人生を豊かに生きるために、自己肯定感、主体性、社会性といった心の土台づくりをリトミックによってアプローチし、本来子どもたちが持っている潜在的な力を引き出しながら、育ちをサポートするのが、ぷれいふるのミッションです。
個が加わること、役割をもたらされることで社会に参加しているという自負が持てること。
音楽に反応して思わず体を動かしたくなった。
思わず声を出したくなった。
そんな一人ひとりの心の動きによるあるがままの表現を認め合い、共存し、和の中で活かされ、和を形成していく体験を1人でも多くの子どもたちに!
ぷれいふるが、子どもたちの「あるがままの個を活かし、和の中で表現する」経験の場のひとつになりますように。
ぷれいふる主宰 冨永紘加