楽しく科学を体験する〜imaginus〜

杉並区立小中一貫教育高円寺学園への統合のために閉校となった小学校が、「次世代型科学教育の拠点」事業に採択され、2023年にオープンした「未来をつくる杉並サイエンスラボ IMAGINUS」。

楽しみながら学べる全く新しい科学体験施設として、「楽しい体験」を通じて科学への興味を呼び起こす場所となることを目指しているとのこと。

昨年にも一度訪れており、我が子達もワークショップをいくつか楽しみました。
特に100%オレンジジュースから、様々な果汁パーセンテージのジュースを作る実験は、子どもたちはとにかく面白くて楽しい。親の私は市販の果汁1%や無果汁ジュースの中身のリアルを目の当たりにすることとなり、なかなかインパクトがあり心に残ったワークショップでした。

今回子どもたちと楽しみにしていたワークショップは、『ビスマス結晶作り』。
原子番号83のキラキラして美しいレアメタル“ビスマス”。
ビスマスは金属の中で唯一結晶の性質を持つのだそう。
金属と言えば叩くとのびる性質がありますが、ビスマス結晶は叩くとのびずに壊れてしまいます。これこそが結晶の性質!
虹色に輝いているのは酸化膜で、膜の厚さによって色が変わるのだとか!

早く冷える〜ゆっくり冷える順に
金→紫→青→緑→黄→ピンク
と変化していくとの事で色の出し方のコントロールは、スタッフでもなかなか難しいと仰っていました。
スタッフの方が作った黄緑のビスマス結晶がとても美しかったです。
長女が取り出した結晶にもやや黄緑がかった部分があり、とても喜んでいました。

結晶の形も様々でもちろん同じ形は二度と出ない、世界に一つだけの結晶です。
取り出した結晶は50g程度ケースに入れて持ち帰ることができるので、姉妹2人とも厳選しつつ、ペンチで細かくしながら重さを調整してお気に入りの結晶をゲット。

金属の結晶を鍋から取り出す瞬間は、まるで魔法のような光景。
科学の難しさよりも「面白さ」と「不思議」を体感できて、「なぜそうなるの?」の部分も科学に疎い私のような大人も、低学年の子も面白い!と感じる説明をスタッフの方が添えてくれます。

ビスマス結晶の他、鉱石採掘や温度で色が変わるカメレオンスライム作りなども体験しました。

この先学校の授業で難解な壁に当たることもあると思いますが、このような心が動く体験がどこかでつながってくれたら良いなと思います。