繰り返しがもたらす安心感と心の安定
レッスンでは、毎回取り入れる活動と新しくチャレンジする活動を、織り交ぜながら行います。
「毎回同じことをやっていて飽きない?」
「新鮮味がなくなるんじゃない?」
そんな思いがよぎる親御様もいらっしゃるかもしれません。
しかしながら、1歳頃からはじまり3歳頃がピークとされる“秩序の敏感期”にあたる乳幼児たちにとっては、その「くり返し」こそがもたらす「安心感と心の安定」があります。
・はじめましょうの歌
・おへんじハーイの歌
・おなじみの活動
・またきてねの歌
ルーティンを作り“いつも同じ”があることによって、子どもたちはその環境に対する安心感と信頼感を得ていきます。
また親御様方にはぜひ、くり返しの活動の中でのお子様の変化や成長を見逃さずに、よく観察していただきたく思っています。
最初は保護者に支えられながら、あるいは促されながら動いていたのが、次第に自分の力で体をコントロール出来たり、自発的な表現をするようになる姿が見られるようになります。
その過程の変化を、ひとつの活動から見届けて楽しんでください。
そして私個人の思い入れとしては、ひとつの活動から子どもの成長を見ることは、ひとつの玩具が子どもの成長と発達に寄り添い、ながく子育てを支えてくれている経験にも通ずるものがあります。
一度限り、一時期限りのものではなく、くり返しの中にその都度ささやかな変化と成長があり、その積み重ねが屈強な心の根っこの育みと知的好奇心の扉を開くきっかけ作りとなることを願っています。